まん延する入札合戦、価格上昇、買い手の疲弊、NWMLSブローカーが報告
NWMLS のブローカーが3月に在庫に追加した新規登録物件は10,562戸で、9月に追加した11,210戸以来最多となった。それでも需要は供給を上回り続け、在庫は枯渇状態のままだ。
ブローカーが先月記録した販売契約件数は10,863戸。この双方合意済み契約件数は2020年3月から22.3%増加し、2月と比較すると40.6%と急増した。
John L. Scott Real Estate会長兼CEOのJ. Lennox Scott氏は、「現在の住宅市場の加熱ぶりに関しては、エイプリルフールの冗談も通じない」と語った。「King郡、Snohomish郡、Pierce郡、Kitsap郡では、目下の春市場は記録上最高の市場のひとつに入る」と同氏は述べた。
Washington Center for Real Estate ResearchディレクターのJames Young氏は、「昨年から現在にかけての売り出し中物件の減少ぶりはすさまじい」と語る。NWMLSの統計データによると、売り出し中物件は55.9%減少し、2020年3月末の9,418戸から今年3月末の4,153戸へと縮小した。
システム全体の価格中央値は2020年3月と比べて19.5%と急騰した。3月に販売された7,803戸の価格中央値は$548,199で、2020年3月は$458,900だった。NWMLSによると価格はすべての郡で上昇し、そのうち7郡では前年比25%以上の値上がりが報告された。
先月の戸建て住宅およびコンドミニアムの販売件数の中央価格(合算値) は、2月の$512,000から7%上昇した。
コンドミニアム価格は、販売件数が16%増加(2020年3月の1,015戸から2021年3月の1,179) したことにより、5.2%上昇した。新規登録物件(1,528戸) が2020年3月(1,455戸) とほぼ並ぶ一方で、売り出し中物件(在庫総数) は前年比23%減となった。コンドミニアムの住宅販売契約件数は2020年3月から43%近い大幅増となった( 1,101戸から1,574戸)。
NWMLSディレクターでKeller Williams Greater Seattleオーナ兼指定ブローカーのMeredith Hansen氏は、シアトル地域は過去12ヶ月間の住宅価格上昇率が全米2位だったと指摘した。(最新のS&Pコアロジック/ケース・シラー住宅価格指数ではアリゾナ州フェニックスが全都市トップ。)
「新しい在庫が市場に出回らない場合、在庫は2.19週間分になり、入札合戦、価格上昇、買い手の深刻な疲弊を招く」とHansen氏は述べた。
ワシントン州が2年連続で全米で最高の州に
2年連続で、ワシントン州はU.S. News & World Reportによる「アメリカで最高の州」に選ばれた。「ワシントン州の低炭素エネルギーシステムと強固な中等教育制度は、全米で最も急成長を遂げる州の経済と同様に、引き続き全米トップレベルに位置する」とウェブベースのニュース雑誌は伝えている。同じ州が2年連続で1位に選ばれたのは、ランキング開始以来初となる。前年と同様に、U.S. Newsは全米50州のランク付けを、教育、医療、機会など8分野にわたる71の指標のデータをもとに行った。しかしU.S. Newsによれば「エバーグリーン・ステート」と呼ばれる同州にも欠点はある。州民の機会を阻む高い生活費と人件費はその一例だ。また失業率も、新型コロナウイルスが経済に与える影響で高止まりしている。
Breakouts! – Residential SOLD Average
消費者動向、住宅購入一辺倒から売却を考え始める傾向に
消費者動向は3月に上向き、ファニーメイの住宅購入センチメント指数は2月から5.2ポイント上昇した。
「今が住宅の買い時」と回答した割合は48%から53%に上昇し、買い時でないと答えた割合は3ポイント下降した。
住宅売却の動向はさらに高まった。61%が今が売り時と回答しており、2月の55%から上昇した一方で、売り時ではないという回答は35%から28%に下降した。
Gina Brown (NMLS#115337)
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