2021年8月発行

住宅購入者にやや安堵感も、NWMLSブローカーは一時的との見方

住宅購入をめぐる競争は、ワシントン州の大半の地域で7月に若干緩和したが、NWMLSのブローカーは、在庫は依然として逼迫しており、価格も上昇しつづけていることから、この緩和は長続きしないと予測している。
「地域の市場は熾烈だが、今年初めに比べて競合するオファーが少ないので、買い手は多少安心できるだろう」とJohn L.Scott Real Estate会長兼CEOのJ.Lennox Scott氏は語った。同氏はレポートで報告された大半の地域で、先月ブローカーが追加した登録物件数が販売契約に入った住宅数を僅差で上回ったことを指摘した。
ブローカーが7月にデータベースに追加した新規登録物件は12,916戸。26郡を対象とする地域全体の販売契約件数 (双方合意済み契約) は11,567戸だった。月末時点の売り出し中物件は7,948戸で、2020年7月の10,259戸から22.5%減少した。これは、戸建て住宅とコンドミニアムを含む在庫が8,623戸だった10月以来の高水準となる。
「2020年のロックダウン中の数字を今年と比較するのは危険だが、新規登録物件が2019年の水準を超えて増え始めているのは興味深い」と語るのは、University of WashingtonのWashington Center for Real Estate ResearchのディレクターであるJames Young氏。MLSのデータによると、7月にブローカーが追加した戸建て住宅およびコンドミニアムの新規登録物件は、2019年7月を1,723戸上回った(11,193戸に対し12,916戸)。今年初めから今日現在まで、ブローカーは2019年に比べて1,438戸多い新規登録物件を追加している。
一部の郡を除いて、価格は二桁上昇が続く。地域全体では、7月の戸建て住宅およびコンドミニアムの販売価格は2020年7月から21.4%上昇し、$484,995から$589,000になった。
NWMLSのデータによると、システム全体の在庫月数は約0.73ヶ月分で、26郡のうち1ヶ月分を超える在庫があるのは12郡にすぎない。
NWMLS理事メンバーのJohn Deely氏は、買い手にとってのプラス要素として、コンドミニアムに関するデータがあると述べた。MLSデータによると、新規登録物件 (1,702戸) は販売契約件数 (1,549戸) を上回ったが、全体的な売り出し中物件は2020年7月の水準未満に留まった (地域全体で35%減)。
コンドミニアム価格の伸び幅は12.6%で、戸建て住宅 (22%) よりも緩やかだ。7月のコンドミニアム販売10件中の6件近くを占めるキング郡では、前年比伸び率はわずか7%弱だった。キング郡のコンドミニアムの価格中央値は$460,000、全体的な販売価格中央値は$428,000だった。

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賃借人保護策、連邦地方裁判所判事が支持

連邦地方裁判所判事は、2017年にシアトル市議会で可決された賃借人保護策を支持し、住宅差別を減らすための合理的な取り組みであると判断した。「Fair Chance Housing Ordinance (参考訳: 機会公正住宅取引条例)」 に規定されているこの保護制度では、ほとんどの家主に対して賃借人または賃借人候補に犯罪歴を尋ねることを禁じている。同市は、刑事司法制度における有色人種の扱いが不均衡であることから、犯罪歴のある人の住宅への障壁を減らし、住宅における差別を減らす試みをしていると述べた。家主団体は2018年に訴訟を起こし、財産権と言論の自由の侵害を主張した。米国連邦地方裁判所のJohn C. Coughenour判事は、7月6日に市を支持する判決を下した。


Breakouts! – Residential SOLD Average

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住宅価格の上昇、一向に衰える気配なし

CoreLogicによると、精算売却を含めた全米の住宅価格は7月に年率17.2%上昇した。5月の年間変動率は15.4%で、2005年以降最大の上昇幅となった。

CoreLogic社長兼CEOのFrank Martell氏は「住宅価格はここ数年一桁代半ばで上昇してきた。最近の二桁台の急騰ぶりは、並外れた需要と長引く供給不足が集中していることを反映している。潤沢な余裕資金と超低金利の住宅ローンにより、価格は上昇が続き、当面は値ごろ感がより深刻な問題になるだろう」と述べた。

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Gina Brown (NMLS#115337)
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